Volume 3 STORY第3巻

Special edition
特別編「リヴァイ兵士長」

100年くらい前、突如現れた巨人に人類はいてこまされ、絶滅寸前まで追い込みをかけられた。そこで生き残った人類は3重の巨大な壁を建造し安全地帯を確保した。しかし超大型の出現により、その安全地帯も今は昔、ワヤにされてしまった。
人類は一番外側の壁を非表示にして、2番目の壁の中まで後退させられてしまった。

だが、その窮状のおかげで巨人に対してNOを言える人たちが続出する。その中でも壁外に散策に行く「みんなでおさんぽ・調査兵団」に人気が集中した。
しかし、壁外調査では毎回結構たくさん人が死ぬ。かなり死ぬ。がんばっても死ぬ。人類と巨人の力量差はそのくらい大きな隔たりがあった。

調査兵団の中で最も人気のあるリヴァイ兵士長は人類最強と言われていた。
圧倒的な強さ、口が悪い、目つきも悪い、潔癖性、おまけにツーブロックという兵士じゃなかったすごいやっかいな人間だ。
しかし意外にも部下想いな一面があり、それが絶対的な信頼に繋がっているんだろうか。

今日も今日とて巨人を削ぐ。
そこに調査兵団団長のエルヴィンから「壁が壊れたかもー」と一報が入る。

Episode 10
第10話「左腕の行方」

エレンは巨人の口の中にいた。口が閉じられると同時に左腕が切断され、そのまま胃までダストシューティング。
累々と浮かぶ兵士たちの遺体。もうエレンの死は確変状態に入っていた。
エレンは死を目前に絶望しながらも巨人への愚痴をこぼし、胃液に沈もうとしていた。

その時。

突如巨人の中に巨大な手が現れる。そして巨人の体を内側から突き破り、あの巨人を殺すキョジンが出てきた。
そしてキョジンは近くに居合わせた巨人を右のアッパーカットで始末する。

「モット イッパイ 殺シテヤル」

エレンは寝言とともに目を覚ました。ハッと我にかえったその瞬間、眼前に広がる光景に目を疑う。仲間であるはずの兵士たちに武器を向けられ囲まれていた。状況が飲み込めないエレン。あのキョジンは自分なのか、夢なのか、記憶なのか。
そしてC.W.ニコルはエレン、ミカサ、アルミンに問いかける。

「あなたがたのやっていること、それは反逆のムーブメントです!命のために、私の質問に答えてください!」
「あなたは巨人なのです?それともですか人間?」

質問の意味は分かるが何を言っているのかよく分からないエレンはその旨を返すと、C.Wはエレンが巨人の首筋から出てきた発禁シーンを多くの兵士が見ていたことを告げる。その事実によりエレンは巨人で、壁の中に侵入した“敵”だと認識されていた。

パニックみんなが慌ててる。エレンは記憶が曖昧で自分が本当に巨人なのか分からない。体もうまく動かない。あの最後の葉っぱが落ちる時に私も死ぬのね。下手に発言するとアルミンもミカサも殺されてしまうま。

「人間です」

しかし先方の期待に沿えない答えだったため、攻撃の命令が下されようとしている。上も下も兵士たちに取り囲まれ、逃げる場所はどこにも無かった。「オワタ」と思うエレンの目の前に鍵っ子時代の名残りの首かざりにしていた鍵がチラついた。そして父との会話を思い出す。

グリシャはエレンに「この鍵を肌身離さず持っていろ。お前は我が家の地下室に行かなければならない」と告げる。涙を流しながら注射器を準備する常軌を逸したお医者さんのグリシャ。

「ミカサやアルミンを救いたいなら、この力を支配しなくてはならない」

どーん

放たれる大砲、エレンはとっさに左手にかぶりつく。爆風が巻き起こり出現した巨大な手が砲弾とシェイクハンド。 爆煙が薄らいだ中に見えたのは巨人のバストアップの骨格だった。

Episode 11
第11話「応える」

窮地を乗り切った104期訓練兵たちは、各自で巨人の恐ろしさを思い出し、各自でバビっていた。
エレンが巨人の体内からポップアップするシーンを見た訓練兵には守秘義務が課せられていた。しかしジャンはそんなとんでもハップンな事実はすぐにハズってしまうと考えていた。

その時、大砲を撃つ音が鳴り響く。ライナー、アニ(かわいい)、ジャンは煙の上がる方に向かう。そこで見たものは巨人の骨格とすごく大変そうな状況だった。

エレンは自分がこんな恥ずかしい体になってしまった原因が父親にあり、実家の地下室に行けばすべてが分かると考えた。
エレンは地下室に向かうために思考を巡らせる。

エレンには2つの考えが浮かんだ。
取り急ぎ1つ目は、ミカサとアルミンをこれ以上危険にさらすことを避けるため単独で逃げる、というもの。ミカサはせっかく再会してラブストーリーはこれからという状況を逃すなんてできるはずも無く、ついていこうとするがエレンは粘着質な人間は嫌いだった。

アルミンは急に現実逃避を始め、子ども時代を思い出していた。いじめられているところをいつもふたりに助けられていたが、自分がふたりを助けたことがないことに引け目、負い目、劣等感を感じていた。

そしてエレンの「2つ目」の考え。それはハイパーネガティブ少年アルミンにすべて任せる、というものだ。サイコパスのくせに意外と冷静なエレンは巨人の力は兵団の元で機能させることが最も有効であることを理解していた。
アルミンがこの場で「エレンが脅威ではない」と説得できるというのであればそれに従う、それができないのであれば単独で逃げる、というのがエレンの考えだ。

エレンは、絶体絶命の時こそ正しい行動を導き出す力がアルミンにあることを知っている。5年前のあの日、アルミンがアル中クソじじいを呼んでくれたその判断が、自分とミカサの命を救ってくれていたからだ。母さんは食われたけど。クソ、あのジジイ。
アルミンは自分が愛でられるだけの役立たずキャラだと思い込んでいたが、エレンとミカサから友達として信頼されていたことに気付いた。
そしてアルミンは自分を信頼してくれる友達のためにC.W.ニコルを説得する決意をする。

アルミンは頭のいい子です。冷静な分析で巨エレンが巨人から捕食対象として攻撃を受けた事実により、巨人の敵=人類と同じというメタファーで説得を試みる。しかしC.W.ニコルは恐ろしまでに勘が鈍く、まったく意味を理解できなかった。
アルミンはエレンとミカサの信頼に応えるため、最後まで諦めずエレンの価値を叫ぶ。再び攻撃命令が下されようとしたその時、「ほたえな!」とニコルの振り下ろす手が止められた。

ピクシス司令と呼ばれる火野正平のようなおじさんが現れて攻撃命令を止めさせ、エレンたちは九死に一生を得た。

のか?

Episode 12
第12話「偶像」

「ピクシス司令」
お名前はトヨタ・ピクシス。南側の領土を束ねる最高責任者、そして最重要区防衛の全権を託された小回りの利く変人おじさんらしい。
エレンはピクシスに事のいきさつを話す。ピクシスは信用こそしなかったがアンビリーバボーとも思っていないようで、3人の命を保証してくれた。

ピクシスはアルミンに巨人の力とトロスト区奪還の可能性について尋ねる。アルミンの巨エレン活用大作戦とは、巨岩で巨穴を塞げないかなーというフラッシュアイデアだった。ピクシスはエレンに穴が塞げるかを問う。エレンは確証のないまま「何があっても塞ぐ」と決意表明をする。
すぐに作戦を立てようとするピクシス。アルミンは社長とか偉い人にはエイヤー型の人間が多い事を学んだ。

一方、トロスト区奪還のために集められた兵士たち。仲間の死を経験し、自身の命も危険に晒された兵士たちは情緒不安定になっていた。そこにピクシスがエレンとともに現れ「トロスト区奪還作戦」についてプレゼンを始める。

その作戦とは、意のままに巨人になることができるように何らかのオペをされた改造人間エレンが巨人となり、巨岩を運んで巨穴を塞ぐ。集められた兵士たちは鼻先の人参として、闊歩する巨人たちの気を引き、岩を運ぶ巨エレンは少数精鋭で護衛して近寄る巨人を排除するというものだ。

兵士たちもバカじゃない。そんな突飛な話を信じるものは少なく、反抗する者、逃げ出そうとする者で混乱が起き始めた。
ピクシスは「怖かったら逃げても良い!その恐怖を愛する者にも味わわせたいのなら!」と巨人にまで聞こえそうな大きな声を出した。
ピクシスは分かっていた。もしウォール・ローゼが破られれば、ウォール・マリアが破られたときのような社員2割程度の依願退職では済まず、ボーナスを奪い合う人間の評価アピール合戦になる事を。

「我々はこれより奥の壁で死んではならん!どうかここで、ここで死んでくれ!!」

この作戦が成功すれば、人類は初めて巨人から借地権を奪い返すことに成功する。その時が人類が初めて巨人に勝利する瞬間だ。
エレンに全人類の希望がその場の流れで託された。

岩の近くまで壁上をジョギングしてきたエレンと精鋭部隊、いよいよ作戦が開始される。
エレンは壁から飛び出すと同時に左手をがぶりんちょでドッカン巨エレンに変身した。岩に向かう巨エレンだったが、ふとミカサの方を振り向き、いきなり右の拳を振り抜いた。

Episode 13
第13話「傷」

作戦通り、壁内に侵入した巨人は兵士たちが引きつけていた。そしてまた結構死んだ。ピクシスは人類存亡のため、あえてパワハラ上司の汚名を着る覚悟だった。

ミカサに向けて殴りかかった巨エレン、どうやらエレンは巨人化した自分をコントロールできていないようだった。
再び振り下ろされる拳。ミカサは顔に傷を負いながらもエレンに取り付いて声をかける。

「エレン!私が分からないの!?」
「私はミカサ!」
「あなたの・・・えっと、ほら何て言うか恋、、というか家族というか、あれっていうかぁ」
恋する乙女は大変だ。

自身の顔を殴り飛ばして座り込んでしまう巨エレン。その状況を見ていた金髪ショート眼鏡っ娘のリコ・プレツェンスカは作戦に問題が発生したことを知らせる赤い煙弾を撃つ。そこに3体の巨人が迫り、精鋭部隊の面々は作戦は失敗したとしてエレンを置いて撤退することを指揮者イアンに提言する。

エレンラブのミカサは、エレンを大事にしてくれない○多非人どもに対してデストロイモードを発動しかけるが、イアンが「エレンを無防備なままで置いていけないよっ!」とリコちゃんたちを制止する。
エレンは人類が巨人に勝つための唯一の希望であり、代えがきかない存在であり、トライ&エラーを続けるべきだと説く。
イアンの説得にリコとミタビは迫りくる巨人を倒すために二手に分かれた。

ミカサはエレンを大事にしてくれたイアン大先生に感謝の意を伝える。

イアン「巨人より先に殺されるかと肝を冷やしたよまったく。。」「自由に動け。その方がお前の力が発揮されるだろう」「恋人を守るためだからな」
ミカサ「・・・家族です(ポッ)」(イアン大先生、よく見てるわ!)

エレンは巨人の体内で朦朧とする意識の中で現状を認識しようとしていた。そこに赤い煙弾を見たアルミンが駆けつける。
ミカサはアルミンにイアンからエレンが恋人だと言われたのろけ話と、アルミンが立てた作戦が失敗した事を告げる。複数の巨人がエレンに引き寄せられるかのように集まってきて、このままではエレンも精鋭たちも揉みくちゃにされてしまう。

アルミンは頭のいい子です。エレン本体の居場所と巨人の弱点の相関関係を論理的に分析し、うなじに向かって剣を突き立てる。エレンをアルミンに任せ、ミカサは戦闘に戻っていった。

アルミンは剣を通してエレンに語りかける。
「巨人を駆逐するんだろ!?お母さんを殺した奴が憎いんだろ!!」

「何言ってんだアルミン?母さんならここにいるぞ?」
幼少時代の幻を見ているエレンの目には休日のホステスのような母の姿が映っていた。

第4巻につづく

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