Volume 2 STORY第2巻

Episode 5
第5話「絶望の中で鈍く光る」

イェーガー(狩人)のくせにエレンが超大型を仕留められなかったばかりに、そこら中の巨人が壁の穴から流れ込んでくる始末となった。先遣隊は壊滅、駐屯兵団の面々は壁の上から大砲で足止め役をさせられて泣きが入っていた。

コニーのスリーピングキスで我に変えるBLアルミン。彼の体はヌルヌルしていた。
ヌルヌルになった原因を思い出して奇声をあげ頭を抱えるヌルミン。ヌルヌルであることを忘れるためにその場を立ち去る。
いじめられている思ひ出しかないアルミン。もうそんな自分が本当にイヤだった。しかし立体機動装置のアンカーの刺しミスをするという婦女子向けのドジッ子属性は忘れない。

転落した路地裏でバカップルの女・ハンナに遭遇する。自分だけが彼氏だと思っている男・フランツに懸命に心肺蘇生術を施していた。しかし、フランツは既に何も聞こえない、何も聞かせてくない。彼はこの思春期に少年から大人になっていたのだろうか。

同時刻、ウォール・ローゼの出入口は悪役商会の荷台が通り抜けられず集まったエキストラとモメていた。明らかな通路の設計ミス。決して悪役商会を責めてはならない。
そこに1体の巨人(奇行種)が精鋭が追いつけないほどの速さで迫って来る。本当に精鋭なのだろうか。

諦めかけたその時、ものすごいスピードで巨人に向かう兵士が現れ一撃で巨人を仕留めた。
黒髪ショート、流し目、季節感の無いマフラーの美少女ミカサ・アッカーマン。避難が遅れている原因が通路の設計ミスであることに気付かず悪役商会のAGAが必要な取締役に詰め寄る。

エレンの元に行きたいのに行けないミカサはフラストレーションが溜まっていた。
「死体がどうやって喋るの?」と素朴な疑問に心を打たれた取締役は、荷台を引いて通路を開け放った。
取締役は「荷台をどかさなくても乗り越えて行けばいいのに」と思っていたが言うタイミングを逃した。

エキストラの感謝の言葉に敬礼で応えるミカサ。小さな女の子もマネして敬礼をしたがミカサは偏頭痛でそれどころではなかった。頭痛のリズミカルな音頭に合わせて少女時代を回顧する。

少女ミカサは母と父に「こどもってどうやったらできるの?」と疑問を投げかけ、ふたりは初めての夜のことを思い出して、ミカサに弟か妹をと密かに考えた。
それからエレンと父・グリシャがアッカーマン宅を訪ねて来る。しかしドアを開けた先には血だまりで倒れているミカサペアレンツの姿だった。

Episode 6
第6話「少女が見た世界」

ミカサのお父さんとお母さんは既に絶命していることをイェーガー先生が確認。ご臨終です。
そこにいるはずのミカサの姿は無く、行き方知れずとなっているようだった。

ミカサは別の場所で後ろ手に縛られ、小汚いアミーゴ二人組に囚われていた。幸いアミーゴスはロリコンではなかったが、結局はロリコンに売られてしまうピンチに晒されていた。

ミカサは朦朧とする意識の中、家に入ってきたロス・パンチョスたちが両親を襲うシーンを思い出す。
彼らは東洋人唯一の生き残りであるミカサ母をかどわかしに来たようだ。父は出落ち、母は必死で娘を逃がそうとアミーゴたちに立ち向かうが、抵抗虚しく殺されてしまった。

ミカサが絶望に打ちひしがれていると、ドアが開く音(ガチャ)がしてひとりの少年(エレン)が小屋に入って来る。少年エレンは素早く室内を観察し『小さな女の子』がいることを認識する。
エレンはこのおじさんたちがアッカーマン夫妻を殺し、少女を連れ去った悪しきアミーゴたちだと確信。隠し持っていたナイフで右の頸動脈を切り裂いて一人目を殺害。

さらにホウキとナイフでクラフトした長柄武器で戦い二人目を殺害する。ミカサを解放し安堵する中、ミカサが三人目の存在を思い出すと同時に最後のアミーゴが登場、エレンをネックハンギングツリーで殺そうとする。エレンはもがき苦しみながらもミカサに戦うことの必要性を丁寧に説明する。

「勝てなきゃ死ぬ、勝てば生きる、戦わなければ勝てない」

ミカサは恐怖で震える中、首を絞められ失禁・脱糞するエレンを見て、過去に見たカマキリにオモチャにされる蝶々夫人、パパに狩られたっぽい鳥風の生き物か何かに姿を重ね合わせ、この世の理を理解する。

「この世界は残酷なんだ」

その瞬間、デストロイモードに入ったミカサは飛天の剣でラストアミーゴをやっつけた。
その後、憲兵団を連れてきた父・グリシャは言葉を荒らげエレンを叱る。エレンはミカサを助けてやりたいヒロイズムと、親父がノロマだから間に合わないんだもんという合理性に基づいた戦いだったことを論述した。
グリシャもグリシャでエレンの行動が危険であったことのみを責めて、殺人については咎めないというモラルハザードはいかがなものでしょうか。

両親を失い行くあての無いミカサに、エレンは自分のマフラーを巻いてあげる優しさを見せ、初対面なのにいきなり家に連れて帰ろうとするプレイボーイな一面も見せたところで回顧録は終了。

その時からミカサはエレンに恋(そう、それはきっと恋)をして、毎日ひとつ屋根の下でドキドキだった。粘着質な家族愛は実はステルス恋心だったのだ。 撤退命令の鐘が鳴る中、エレンに想いを馳せるミカサはエレンの元に向かって飛び立った(命令無視)

Episode 7
第7話「小さな刃」

撤退の命令が出たにも関わらず、多く兵士が壁を登らずにいた。いや、登れずにいたのだ。
ガス補給チームがタマヒュンのため本部に篭城、巨人も本部に密集したため、もはや本部に近づくことすらできなくなっていた。

主要キャラの中では最も絵が単純なコニーはイチかバチか巨人を倒すことを提案するが、ジャンは「無理だよバカ坊主」とごもっともな回答で訓練兵を納得させる。そこに思い切り命令を無視してやってきたミカサが合流し、ヒロインの座を争うライバルのひとりアニにエレンの所在を尋ねる。

誰かがそこら辺にアルミンがいることを知らせ、ミカサは凹んでいるアルミンの元へ駆け寄ってアルミンの心配もそこそこに「エレンはどこ?」と詰問する。
凹ミンは泣きながら訓練兵34班(エレンチーム)が直面した状況を説明し、自分以外が全員戦死したことを告げる。

自分を責めるアルミンに、ミカサは冷静になるように言い聞かせ、状況を打開するためのブレスト会議を始める。「本部に群がる巨人を排除すればガスが補給できるでしょ」と。しかしそれはさっきコニーが言っていたような気もする。

ミカサは周りの兵士たちに発破をかける。「情けない人たち。ここでナニか咥えてればいいわ。」
「できなければ死ぬ、でも勝てば生きる、戦わなければ勝てない」と、かつてエレンに救われた時に投げかけられたクレドを自分に言い聞かせるようにつぶやき本部に向かって走り出す。ミカサに引っ張られ、その場にいた訓練兵たちも一斉に駆け出した。

ミカサはコニーたちから10馬身くらいの差をつけて疾走するが、エレンの死に気が動転し何かもうがむしゃらだった。先行逃げ切りができずガスが切れ落下するミカサ。運良く八百八のテントの上に落ちてへい!らっしゃい!だったが、落下の衝撃で剣は折れてしまう。
そこに巨人が現れミカサは死を覚悟し目を閉じようとしたとき、エレンのみたいに短く小さくなった刃を見て、大好きなエレンを思い出す。

戦え!

戦え!!

例えエレンがもうこの世にいなくても、エレンを思い出すだけで何だか心が満たされるなぁと再認識したミカサは、これからも心の中でエレンを想い続けるために、生きるために戦う覚悟を決めた。
そして次の瞬間、キョジンが巨人を攻撃する状況を目の当たりにする。

Episode 8
第8話「咆哮」

キョジンが巨人を殺すというあり得ない状況にハラハラとドキドキが入り交じった複雑な心境のミカサ。あっけにとられ立ち尽くしているところをアルミンが救出する。コニーたちはキョジンが巨人のうなじを踏みつぶしてトドメを刺し、自分たちを襲ってこない状況に困惑した。

急いでその場から離れる必要があるため、アルミンは自身とミカサのガスボンベを交換する。ミカサはハートブレイキングのショックでむやみに仲間を先導したことを反省し、ひとり残ろうとするアルミンの手首を握りつぶしながら立ち上がらせる。

アルミンは頭のいい子です。自分のようなショタを抱えて飛んでいてはすぐに巨人の餌食になってしまうことは分かっていた。そこでアルミンはあるアイデアを提案する。

時を同じくして本部周辺。一斉に本部に向かった兵士たちは次々に巨人に襲われ食われていく。巨人が兵士を食べるのに夢中になっている隙をつき、ジャンの合図とともに建屋に飛び込んだ。
ジャンは自分の判断で仲間が死んだことに気が差したが、机の下でのんきに防災訓練をする補給班を見つけ無性に腹が立ってパンチしてみた。

さらに巨人たちが群がり、もはや絶体絶命だった。
ジャンは「こんなことならミカサちゃんの黒髪を思う存分ねぶっておけばよかった」と心底後悔していた。

壁の穴から覗く巨人たち。そこに一閃、でかい拳が巨人を吹っ飛ばした。
ジャンたちは突然の出来事にあっけにとられていると、窓をぶち破りミカサたちが飛び込んで来る。

彼らは本部の危機を打開するため、巨人を殺す奇行種のキョジンを連れてきたのだ。
ミカサとコニーでキョジンの周りの巨人を排除しながら来たらしいが、その時アルミンはどうしていたのだろうか。どこかの屋根に置き去りだったんだろうか。

このキョジンを本部の周り巨人と戦わせる、これがアルミンの起死回生のアイデアだ。
キョジンと巨人を戦わせている間に補給室にいる巨人を倒しガスを補給できれば脱出が可能となる。
しかしそんなにうまく事が運ぶのだろうか。

Episode 9
第9話「心臓の鼓動が聞こえる」

「アルミンの室内巨人討伐作戦」
補給室に入り込んだ7体(のままだといいな)の巨人を、まず先込め式鉄砲の散弾で巨人の顔面を撃ち視力を奪う、そしてひるんだ隙に天井から7人が飛び出し7体同時に巨人のうなじを削いでやっつける、というものだ。

巨人は3~4m級、天井はそれより高い設定なので最低でも5m以上(ビルの3階以上に相当)という高さから、飛び降りつつ縦1m・幅10cmの局所的な目標を斬りつけるというジャッキー・チェンかトニー・ジャーくらいしかやらない危険なノーCG・ノー立体機動アクションだ。

アクションチームは黒髪美少女、馬、ゴリラ、ウド、いが栗、ミニマム美少女、肉泥棒の7人。彼らに全員の命が託された。アルミンはいまいち自分の作戦に自身が持てない様子だが、ミカサは過去にアルミンの力で助けられたことがあると告げる。
他のみんなもヘタに責任を負うのがイヤなので、アルミンをスケープゴートにして討伐作戦に同意する。

作戦は開始され鉄砲隊は普段何に使うのか分からないリフトに乗って降りてくる。巨人の顔にエイムしてタイミングを待つ。十分に引きつけなければ散弾は文字通り散弾してしまうからだ。

「撃て!」

合図とともに一斉に巨人の顔に発射、その刹那7人同時に巨人のうなじに斬りかかる。しかし栗と泥棒がしくじりにわかに沸き立つ一同。すかさず美少女コンビがカバーに入り事なきを得る。
栗はバカなだけではなく使い物にならず、泥棒は色気すらないことを露呈した。

無事ガスを補給し建屋から脱出する兵士たち。ミカサはキョジンが気になり様子を見に行く。

キョジンは巨人たちに全身を甘噛みされながらジッとしていた。不思議なキョジンについて議論を巡らすミカサたち。そしてもうひと暴れしたキョジンは力尽きて倒れる。立ち去ろうとしたその時、キョジンのうなじから巨人に食われて死んだはずのエレンがきれいになって登場。
すぐにミカサが駆け寄り抱きついて、自分のハグでエレンがドキドキしているか確認するために胸に耳を当ててみた(あ、ドキドキしているみたい)

エレンが生きていた嬉しさと、自分でドキドキしている嬉しさに思わず泣き出すミカサ。
いつの間にか隣にきていたアルミンは、恋人つなぎでエレンと手をつなぎ、自分のキャラクター設定を守り通した。

第3巻につづく

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